実銃M4の改良Part.1

DSC04673ノーマルのコルトM4ベース(新品)

さて、今回は少し内容がマニア的になるが、射的屋としては、この辺のことが良く分かっていないと話にならない。個人所持のライフルならば、じっくりと時間と掛けるだけの資金を使いグレードアップすれば良いが、いざ、射撃ツアーの銃の場合は、時間も予算も限られてくるので、最低限のライト・チューンを施すことが多い。

実際、ノーマルの銃は殆どが使いものにならないのが現実がある。

ハワイの射撃ツアーでも一番活躍するのはやはり、米軍が正式採用しているM4カービンである。現在、米軍の殆どの部隊で採用されている5.56㎜Nato弾を使用するスタンダードなカービンであり、様々なバリエーションが存在する。

しかし、300m位まではノーマルでも7.62mmクラスと対等の2.5MOA程度の精度を出し、フルサイズのM16シリーズに比べて初速こそ劣るが、16.1インチの1/7ツイストのバレルは軍用の14.5インチよりもバリスティックも優れている。

つまり、今回はコルト純正のM4カービンのバレルやレシーバーの基本性能はそのままに、周辺パーツのみをチューンすることにした。

DSC04682パットの面積が大きくリーチも長いLMT製にストックを交換

まずは、ストックの交換である。ガタツキの大きなノーマルのストックはLMT製に交換した。下手にバレルを交換するよりも、タイトなストックは命中率に影響を与えるからだ。20年以上昔、コルト製XM177と固定ストックのM655カービンを撃ち比べて、ストックの重要性を深く感じた。つまり、強固な発射台としての銃が必要なのだ。

最近はテレスコピック方式でも剛性が強く、装備にリーチも取れる製品も増えたが、この場合は、ミリタリー(軍用)バッファーチューブよりも、径の大きな長いコマーシャル(民間)のバッファーチューブの方がストックの改造のベースには優れている。Part.2へ続く