Part.1に続いてPart.2ではM4サイト関係の改良であるが、オリジナルサイトは重くてフラット・トップのレシーバーにスコープを搭載すると、スコープの軸線と干渉して解像度に少なくとも影響を与えるので、Yankee Hill Machine製のガス・ブロック付可倒サイトに交換する。本来なら、バイオネット・ラグ等も必要ないが、米国のメーカーには未だ、ミリタリー式のスタイルを拘る様でラグ付が多い。
自衛隊レンジャー訓練時にはラグにテープを巻いて対処した記憶が残る。実際、ラグ付の軍用銃を持って生い茂るブッシュの中を100kmも歩けば、特殊作戦時のラグの存在がかなり邪魔な存在と分かると思う。
スコープ搭載が前提なので、キャリングハンドルも取り外す。ハンドル上にもマウントできるが、殆どの人は頬付けが甘くなってしまう。また、M4のサイトは実に優秀であるが、260gもあるので軽量化と何より銃のガンケースのスリム化にも貢献できる。
更にアンビ式のセフティ(セレクター)の取り付けをする。コルトM4は手抜きで未だに左側にしかセフティしか取り付けていないモデルが多く、個人で撃つには良いが、ツアーで撃つ場合、インストラクターがエジェクション・ポート側にあるライフルの右側面の状態を確認するできることが必要なのだ。オリジナルのコルトM4がこんな手抜きをするから、FNHに米軍の納入を取られるのだ。
また、この改良により、Fireポジション時に人差し指がセフティと干渉し易くなるので、マグ・プル製のトリガー・ガードと交換する。
更にノーマルは個体によっては7.5lbを超える場合があり、どう考えてもビギナーには重すぎなので、トリガー、ディスコネクターを5.0lbのコンペティション・モデルに変更だ。安全を重視しても良いが、重すぎると心理的な不安から暴発事故に繋がることになる。現実には何もチューンされたライト・トリガーだけが、暴発を誘発させる訳では無い。Part.3へ続く